わたしは時の旅人。リリス。
夕日と三日月の境界線にだけ姿を現す、過去と未来の番人。
ほら、わたしの水晶玉には、
百億の昨日と千億の明日が去来する。
おまえはここに何をさがしにきたんだね?
さぁ、占ってあげよう。おまえの夢を。
信じる、信じないは、おまえの心次第。
しかし、覚えておくんだね。
人は誰でも特別な時間を持っているのだよ。
たいがい、見過ごしてしまうようなちっぽけな時間だけどね。
その時間を捕まえられたものだけが、開ける扉があるのさ。
チャンスという名前の扉をね。